私は現在、NoSQLのマルチモデルデータベース「MarkLogic」の受託開発を手がけており、マネージャー職と責任者も務めています。対お客様への提案から、現場での開発や部隊を回す業務、社内での技術教育などがおもな仕事です。実は今、保守やお客さま先常駐などを含む3つのプロジェクトをかけもちしているのですが、当社では役割分担が明確なので、営業まで担っていた前職と比べると負担はずっと軽いですね。
この仕事の面白いところは、新しい技術がどんな仕組みで動いているのかを、実践しながら学べる点です。ITは技術の革新がめまぐるしい業界ですが、興味をもっていれば最新の情報をどんどん得られますし、自分で使える技術も増やせます。習得した技術力を、自社のサービスを通じて発揮できることも魅力ですね。

プロジェクトを進める際に「こういった人を入れたい」という希望があっても、会社の方針や他プロジェクトの兼ね合いなどによって叶わないこともあります。
そもそもこの業界では、最初から高い技術をもったメンバーが揃うことは少なく、人を育てながら戦力にしていくことのほうが多いんですよね。スキルが未熟で習熟度にも個人差がある、そんなメンバーたちをどう鍛え、まとめていくかの戦略を立てるのは、大変ですが楽しくもあります。新しい技術に挑戦したい人を増やして、事業に繋げるというミッションを達成することもまた、大きなやりがいです。
また、お金のことも、マネージャーとして常に意識しています。利益を生むことはもちろん、残業代などの内部コストを抑えるのも重要なことで、社員たちの心身の健康をケアするためにも、その心がけは大切だと思っています。

私の在籍している事業部には、プロパー・協力会社合わせて約50名の社員がいます。指導が一方通行にならないよう、わからないことは気軽に質問できる雰囲気をつくることは、特に心がけていることです。プロジェクト内のメンバーには、おとなしい性格の者もいますが、指示を待つだけの人間にはなってほしくないので、積極的に前へ出るよう背中を押しています。また、中国・セルビア・日本という多国籍チームですすめているプロジェクトもあるので、日本語対話の困難を減らすコミュニケーションにも配慮していますね。
当社にはベテラン社員が多いですが、若手にどんどん育ってほしいという願いもあるので、みんなでスクラムを組み、お互いが気軽にディスカッションし合える職場を目指しています。

IT業界は「技術がないから」「理系じゃないから」といって、就職・転職できない業界では決してありません。むしろ技術は入社してから身についていくものですし、ほかの社員もアドバイスをたくさんくれますよ。
ただ、プログラムを組むだけの仕事ではなく、人と話す機会も結構あって、役職につけば人との接点はさらに多くなります。ですから、未経験者でもコミュニケーションを大切にできる人は、非常に重宝されますね。
また、異業種出身者なら、新たな気づきをもたらしてくれることが歓迎されたりもしますよ。
求職者にとって、人を大事にしてくれる会社を見つけるのは難しいことだと思います。けれども、当社は社員に対して非常に気を遣ってくれる会社です。きれいで明るい社内フロアなど、モチベーションを高めながら快適に働ける環境にも、居心地のよさを感じます。
ITへの興味を深めながら長く働ける職場を探している人には、気後れせずにぜひ一歩踏み出してほしいですね。